星屑のカケラ
恋する青年
8月のいつか、センパイと初めて出会った日のように、ものすごく暑い日だった。

久しぶりにセンパイ用の着メロがなった。
メールじゃない、電話だ。

『はい。』
『由梨?』

久しぶりに聞くセンパイの声。

『はい。』
『明日会えない?』

え?いきなり何?

『何でですか?』
『ちょっと・・・。会いたいなぁって思って。』
『いいですけど・・・。』
『わかった。じゃあ朝10時にマンションの下で待ってて。』

そしてあの人はまた私の前に現れた。

< 10 / 20 >

この作品をシェア

pagetop