星屑のカケラ
靴をはいて、帰ろうとしたそのときだった。
「おい!香椎!」

振り向くとそこには担任がいた。

「お前、補習サボってプール棟に行ってたんだってな?」
「え!?なんで知ってんの?」
「水泳部から連絡があったぞ!」
「アイツか!」
「誰がアイツだ?」
今度は担任とは違う声・・・。
「先生!俺が叱っとくんで今日は許してやって!」
「お前が連絡してきたくせに?変な奴だなぁ。とりあえず、香椎は補習今日が最後だったんだから昨日渡したプリントちゃんとやって始業式の日に出せ!いいな?」
「はぁい。じゃ、さよーなら。」
「はい、さようならー。」

この空間から抜け出そうとした私は駐輪場に体の向きを変える。
< 3 / 20 >

この作品をシェア

pagetop