星屑のカケラ
「この携帯!誰のかなぁ?」
後ろで大声がした。
はっとして振り返ると、アイツが携帯を持っていた。

私の携帯!!!!!!!!!!

「ちょっと!なにパクってんの!!!こっちも窃盗で訴えるから!!!」
「センパイに向ってタメか?1年生の勇気には感動だな!せっかくプール棟に落ちてた携帯持ってきてやったのに。」
「ちょっと!返して!つか、あんた誰?」
「さっきも言ったが俺はセンパイだ。お前のように補習を受けに来たわけじゃない。部活で学校に来てるんだ。ってことは俺は馬鹿じゃない。だったら生意気な後輩の携帯を持っていてどうすると思う?お馬鹿な君にわかるかな?」
「ネットにつなげまくる!」
「そんな卑怯なことはしない!」
「十分卑怯じゃん!早く返して!」
「投げるからちゃんと取れよ!」
「人の携帯なんだから丁寧に扱ってよ!!!!」
「はいはい。」

携帯を受け取った私は走ろうとする。が・・・。

「一緒に帰ろうよ?」
腕を掴まれてしまった。
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