ノクターン
2楽章:交わる鼓動
【未来】



朝は適当に起きる。



横には遥。



休みの日はいつも遥の隣で目覚める。



前の日に遊んで、夜中とか明け方に遥の家に帰るんだ。



「遥!!マジ夕方!!ありえない~…。」

「うるさい未来…。」

「起きなよ~…。」



遥の家も放任主義。



でも、うちと違うのが、遥には兄弟がいる。



「遥、未来…。お前らまだ寝てんの?」

「つー君、あたしは起きてるよ。遥を起こして。」



3歳上の剛君。



通称つー君。



つー君は社会人だ。



この人からいろんな悪さの仕方を教えてもらったり、夜遊びの仕方も教えてもらった。



今はだいぶ落ち着いてる。



「未来、合コン行かね?」

「行かない。」



落ち着いてないかも…。



つー君が遥を蹴って起こして、遥はつー君にキレる。



兄弟ってうらやましい。


< 13 / 191 >

この作品をシェア

pagetop