ノクターン
マジでどうすればいいんだよ…。



もう未来にピアノは教えられない…。



未来が退学なんてあり得ない。



俺が間違ってたんだな…。



なぁ未来…。



こんな奴でごめんな?



堂々と彼女やらせてやれなくてごめん…。



お前を守る方法は…。



俺はひたすら考えた。



未来を退学なんかにさせない。



俺は、お前の将来の邪魔にはなりたくない。



未来…。



すげぇ好きだよ…。



だから…。



「別れよう。」

「えっ!?」

「今のままじゃダメだ…。」

「何言ってるの?」



俺が話を切り出したのは、校長に呼ばれてから3日たった日。



未来との最後のピアノレッスン…。



「俺の知ってるピアノの先生紹介してやるから…。」

「やだ…。」

「すげぇ人だから…。未来はピアニストになれる。俺は…。未来の足枷になりたくない。」



最近はピアノばっかり弾いてたから…。



未来がどんどん上達して行く姿をズット見てたから…。



だから分かるんだ。


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