ノクターン
12楽章:運命のいたずら
【新】



今日から俺は2年生の担任をする事になった。



音楽を担当するクラスは1年と2年…。



3年になった未来には、部活以外で会えなくなった。



未来と別れてから、未来がいない時に未来のお母さんに挨拶しに行った。



訳を話して、未来の新しいピアノの先生を紹介した。



お母さんは泣いてくれた…。



『いつでも遊びに来てね?新君は家の恩人なんだから…。』



お母さんが言ってくれた言葉。



『わかった。』俺はそう返事をしたけど、そんな約束は守れるわけがない…。



未来には必要以上に近づいちゃいけない。



未来を困らせたくない…。



別れてから4ヶ月、俺はまだ未来が好きだ。



たぶんこのまま消えない…。



苦しくて…。



しんどい…。



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