ノクターン
「リサイタル料の代わりにハムサンドやるよ。」

「ありがと♪」



あたしはハムサンドを食べてからもう1曲弾いた。



ピアノが弾き終わる頃には、先生は食べ終わってて…。



前と変わらない優しい目であたしを見てた。



「すげぇな♪」

「先生?」

「ん?」

「迎えに来たよ♪」

「おぅ♪待ってた。ズット待ってた…。」



先生の真剣な顔…。



あたしは思わず先生に飛びついた。



「グッサン!!」



えぇぇぇ!?



音楽室に入ってきた一人の生徒が目を丸くしてる。



あたしはパッと先生から離れた。



「わりぃな。今取り込み中♪だから、用があるなら放課後にして?」

「わ、わかった!!」



音楽室の扉が閉められる。



「おいで。」



久しぶりに聞いた…。



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