ノクターン
4楽章:重なる想い
【新】



井上に楽譜を渡してから1週間が経った。



あれから井上とは話してない。



「グッサン、俺バンド部作りたい!!顧問やってよ!!」

「マジか…。」

「なんだよ。めんどくさそうに…。」

「どうすりゃいいか学年主任に聞いてみるわ。」



俺は日々教師になっていく。



どんどん井上から離れていく。



マジキツい…。



明日は2ー3の授業がある。



唯一井上と過ごす45分。



早く明日になれ。



「ヒグッチー♪今度デートして?」

「ムリ~。」

「今日もカッコイイね♪」

「ありがとさん。」



そして俺はモテ始めた。



お前達じゃない。



井上がいい。



毎日膨らむこの気持ち…。



井上を見かけた日は気分がいい。



俺は片思い中の高校生みたいだ。



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