運命を変えるため。

 そんなこんなで授業は始まったわけだが、今日はどの科目も初めてということで、担当教員の自己紹介などで時間はすぐに過ぎていった。

 そして迎えた放課後、明日香とは前日と同じように校門で待ち合わせている。
 昨日と違っているのは二人の関係くらいだろうか、気持ち的にもほとんど昨日と変わらず、わくわくしていた。

 昨日と同じように少し急いで帰る準備を済ますと、クラスメイトに挨拶もそこそこに校門へ向かう。

 校舎の出口から外へ出て、校門が直線上に見える位置まで来ると、帰宅の途に着く多くの学生達に紛れて、昨日と同じく校門にもたれ掛かるようにして人を待つポニーテールが見えた。
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