運命を変えるため。
翌日、いつものように目覚まし時計のアラームを解除し、身支度を整えて登校してから、一時間一時間がただ坦々と過ぎていったかと思うと、すぐに放課後になった。
佐藤を連れて、赤石が俺と大葉の席までやってくる。
清純派の赤石と、今時の女子高生らしい少しきつい印象の佐藤が行動を共にしているのは、些か違和感を感じさせられた。
俺達は揃って学校を後にすると、さっそくカラオケ店へ向かった。
少し小さめの個室へ入ると、選曲に盛り上がりながら皆が思い思いの曲を入れていく。
転送されてディスプレイに写るのは、どれも流行りの曲ばかり。
おれも例に漏れず、最近の流行りの曲を入れることにした。