運命を変えるため。
揃ってカラオケ店から出た俺達は、どこかに寄ろうかという案も出たが、結局そのまま帰宅することになった。
駅で皆と別れの挨拶を交わしてから電車に乗ると、たまたま空いていた席に座ることが出来たので、自宅の最寄り駅に着くまで浅い眠りについた。
駅から自宅までの道中、携帯を開いてみるものの、今日はメールや電話の着信は一件もなかった。明日は土曜日で学校は休みだ。
俺は今日、明日にでも本格的にアルバイトを探すことにしようと決意していた。幸い時間は余るほどある。
自室で昨日の帰りに手に入れた求人情報紙のアルバイト募集のページを開き、近所で高校生可の目ぼしいところに印を付けていく。