運命を変えるため。
翌日登校すると、例によって赤石が大葉の席を陣取っており、さらに俺の席にも人の姿があった。
俺の席に座っているのは、先日一緒にカラオケに行った佐藤だ。
「待ってたよ〜、小林君おはよう!」
何故俺が来るのを待っていたのかなんて、話してみればすぐにわかることなので、敢えて触れない。
「おう、おはよ」
俺の挨拶を聞くと、すぐに赤石は話し始める。朝から元気だな、なんて、まだ覚醒しきっていない頭の片隅で感じた。
「今日暇だったら、また四人でカラオケ行こう!」
幸い月曜日は始めたばかりのアルバイトも休みなので、俺は二つ返事で了承した。