運命を変えるため。
不思議な彼女との、再会。
その後一頻りカラオケを楽しみ、俺達は各々の家へ帰った。
翌日からは学校とアルバイト、家を行き来する毎日が続いた。
明日香からは度々メールが届いていたが、疲れ果てて返信出来ないこともしばしばあった。
それでも明日香から届く、俺を労る内容のメールは励みになったし、携帯が明日香からのメールを知らせるたびに温かい気持ちになった。
しばらくそんな日が続き、アルバイトにも慣れてきたとき、漸く俺は決意をすることが出来た。
いつものように携帯を開くと、受信フォルダを開く。その中から彼女の名前を見付けるのは、実に容易い作業だった。