ヘヴィノベル
保健室のドアをノックして「先生、俺っすけど」と声をかけたらすぐに園田先生が開けてくれた。中に入ると、先生の机の上には相変わらず18禁本が拡げられていた。そりゃ先生はもう大人なんだから、こういう本読むのは別にかまわないだろうけど、保健室の先生とはいえ学校に堂々と持って来るのはどうか、と他の先生たちは問題にしているようだ。
今日先生の机の上にあったのは「みだれ髪」とか言う短歌集。なんでもエッチな内容の歌が多くて、学校教師の労働組合の全国組織である日本教職員労働連合、略して日教連が札付きの18禁に指定させた物だ。
ついでに作者の与謝野晶子ってのは、日露戦争とかいう大昔に日本が戦った正義の戦争にケチをつけただけでなく、明治天皇を侮辱した内容の「君死にたまふことなかれ」という詩を作った「自虐史観」とか言う間違った考え方の元祖なんだそうだ。
日教連は日本一新の会のリーダーだった、大阪市長時代の橋ノ下という政治家が条例を作るはるか以前から、日の丸、君が代を国旗、国歌として尊重するように運動してきた団体だと学校の先生たちからは聞いている。
養護教諭とはいえ、学校の先生がこんな歌集を堂々と読むのはそりゃ問題になるだろうな。けど園田先生は全然気にする様子もなくて、ま、先生のそういう所が俺は好きなんだけどな。
先生が渡してくれた「送り狼と香辛料」の第1作は妙に古びていた。相当年季が入った古本だが、ただで貸してもらえるのだから文句は言えない。何気なくパラパラとページをめくった俺は最初のイラストを見て、椅子から転げ落ちそうになった。何だ、この本は?
そこには、物語の主人公の一人である狼が変身した美少女の姿が描いてあったのだが、服を何も来ていないスッポンポンでもろに描かれていたからだ。いや正確には人間じゃないとは言え、これは何だ?どうしてライトノベルにこんなエッチ丸出しのイラストが付いているんだ?
今日先生の机の上にあったのは「みだれ髪」とか言う短歌集。なんでもエッチな内容の歌が多くて、学校教師の労働組合の全国組織である日本教職員労働連合、略して日教連が札付きの18禁に指定させた物だ。
ついでに作者の与謝野晶子ってのは、日露戦争とかいう大昔に日本が戦った正義の戦争にケチをつけただけでなく、明治天皇を侮辱した内容の「君死にたまふことなかれ」という詩を作った「自虐史観」とか言う間違った考え方の元祖なんだそうだ。
日教連は日本一新の会のリーダーだった、大阪市長時代の橋ノ下という政治家が条例を作るはるか以前から、日の丸、君が代を国旗、国歌として尊重するように運動してきた団体だと学校の先生たちからは聞いている。
養護教諭とはいえ、学校の先生がこんな歌集を堂々と読むのはそりゃ問題になるだろうな。けど園田先生は全然気にする様子もなくて、ま、先生のそういう所が俺は好きなんだけどな。
先生が渡してくれた「送り狼と香辛料」の第1作は妙に古びていた。相当年季が入った古本だが、ただで貸してもらえるのだから文句は言えない。何気なくパラパラとページをめくった俺は最初のイラストを見て、椅子から転げ落ちそうになった。何だ、この本は?
そこには、物語の主人公の一人である狼が変身した美少女の姿が描いてあったのだが、服を何も来ていないスッポンポンでもろに描かれていたからだ。いや正確には人間じゃないとは言え、これは何だ?どうしてライトノベルにこんなエッチ丸出しのイラストが付いているんだ?