メガネと髭とkissとキス【密フェチ】
2★古民家カフェバーで…
「カンパイ☆」
古民家カフェバーのまったりJAZZが流れる琥珀色の灯りの下で、私と塚島さんは白い泡の浮く2つのビールグラスを鳴らした。
すだれで仕切られたテーブル席と、モダンな和風装飾が落ち着く。
「ウマ~」
白い泡の髭を鼻の下につけ、塚島さんが満面微笑んだ。
私は謝罪で頭を下げている時も、ずっと車内での気合のことばかり考えてたのに…。
「白状すると、俺あの担当者すごく苦手で」
塚島さんは泡髭をつけたまま話を続けた。
「だから、ほんとは自分に気合を入れたかったんだ…」
ビールをグイッと飲みほした。
すると白い泡髭がまた増えた。
「松田さん、普段はおとなしくて守りたい感じがするけど、いざとなると俺より度胸あるよ」
黒縁メガネに白い泡髭でニッコリ笑う。
私は酔いが回ったせいか、おもわず言ってしまった。
「塚島さん、顔についてます! 泡が!」
「えっ、どこ?」
きょとんとした表情で、手の甲であちこち顔を撫でるけど、髭はとれない。
「まだついてます」
「え?」
私はテーブル越しに、両手で塚島さんの頬をそっと包んだ。
顔を近づける。
口を開ける。
ペロリ…ペロリ…。
塚島さんの鼻の下のビールの白い泡髭を、私の舌で舐めた。
「とれました」
私はスッキリして言った。
すると、塚島さんは目を見開き、黙ったまま熱をおびた眼差しでじっと私を見つめた…。
終
古民家カフェバーのまったりJAZZが流れる琥珀色の灯りの下で、私と塚島さんは白い泡の浮く2つのビールグラスを鳴らした。
すだれで仕切られたテーブル席と、モダンな和風装飾が落ち着く。
「ウマ~」
白い泡の髭を鼻の下につけ、塚島さんが満面微笑んだ。
私は謝罪で頭を下げている時も、ずっと車内での気合のことばかり考えてたのに…。
「白状すると、俺あの担当者すごく苦手で」
塚島さんは泡髭をつけたまま話を続けた。
「だから、ほんとは自分に気合を入れたかったんだ…」
ビールをグイッと飲みほした。
すると白い泡髭がまた増えた。
「松田さん、普段はおとなしくて守りたい感じがするけど、いざとなると俺より度胸あるよ」
黒縁メガネに白い泡髭でニッコリ笑う。
私は酔いが回ったせいか、おもわず言ってしまった。
「塚島さん、顔についてます! 泡が!」
「えっ、どこ?」
きょとんとした表情で、手の甲であちこち顔を撫でるけど、髭はとれない。
「まだついてます」
「え?」
私はテーブル越しに、両手で塚島さんの頬をそっと包んだ。
顔を近づける。
口を開ける。
ペロリ…ペロリ…。
塚島さんの鼻の下のビールの白い泡髭を、私の舌で舐めた。
「とれました」
私はスッキリして言った。
すると、塚島さんは目を見開き、黙ったまま熱をおびた眼差しでじっと私を見つめた…。
終