私だけ見てて。お願い。
お店の雰囲気はとてもよくて、おしゃれなBGMが流れていた。

「あっそういえばうちの幼なじみを紹介するねっ。」

「「気になる~っ!」」

七海と私はさっきから気になって仕方がなかった。

その幼なじみというのは柚希が千葉に住んでいたころ、マンションの隣の部屋に住んでいたらしいが、とにかくイケメンらしい。実は柚希の片思い中のひとだそうだ。

「紹介しますっ。ゆうやんこと、川口裕也です。」

「よろしく~。七海ちゃんと愛梨ちゃん。」

「「よろしくお願いしますっ♪」」

優しそうでイケメンだった。そして柚希とお似合いだと思った。


しばらくラッツでおしゃべりしたあと、私たちは家に帰ることにした。

「うっわあ~~。なんか急に雨降ってきたね!傘持ってないんだけど。。」と七海。

「ほんとだ。途中まで帰り道いっしょだから七海、傘の中入れてあげるよっ!ごめん、愛梨は違う方面だよねー。」


「ええ~、うちだけびしゃびしゃだわあ!最悪ー。」

「「ほんと、ごめんねえ。うちらだけ~。」」

「いやいや、今日天気予報見なかった自分が悪いんだしー。んじゃあ、また明日学校でね!」

「「ばいばいっ!」」



< 14 / 116 >

この作品をシェア

pagetop