私だけ見てて。お願い。
~第1章~ 出会い
今日は入学式。といっても、中高一貫の女子校だからバッチが高校のやつになるだけで特に変わらないんだ。
先生もおんなじだし、友達もみんな一応は見たことのある人たち。
だから、そんな不安じゃないけど、やっぱりクラス替えはあるからドキドキ。
中学のときずっと一緒に居た、笹原七海と同じクラスであることを期待しながらドキドキして掲示板を見てみると、
高1b 笹原七海
・・・・
・・・・
杉野愛梨
とあった。
「七海、おんなじクラス~!まじで嬉しい!!!神社で絵馬書いた甲斐があったよ♪」
「愛梨~、ありがとっ!七海が絵馬書いてくれたおかげだよー!ほんと感謝だね。去年の担任にもお礼いっとかなきゃだね。」
「だねっ!去年、うちら授業中マジでうるさかったから、クラス離されるかと思ってたよーん。ほんと。」
「あっそういえばお礼言うついでに職員室に行って、学年の先生たちを確認しようよっ。」
担任も気になるし~。」
「そうだね!だれなんだろ??」