私だけ見てて。お願い。
~迫るテスト~
次の日、私は先生のもとへ傘を返しに職員室に向かった。
人気な先生の周りにはたくさんの生徒が群がっている。
だけど、その中には入りたくない。
特別な生徒でいたいから。
だから、私は返すのを後回しにすることにした。どうせなら2人きりで話したい!
七海と柚希は私が先生のことを好きなことを感づいている。というかもうばれちゃっている。
私はいつも数学の時間だけまじめに授業をきいているし、特に質問するところもないのに、ただ話をするためだけに必死にわからないところを作る。
「就任式の時はめちゃくちゃ言ってたのに、やっぱり好きになっちゃったんだあ。愛梨らしい。」と前、七海にも言われた。
気づいているのは七海と柚希だけじゃないかもしれない。
たぶん山田さんだって感づいてるはず。恋する女の子の勘はするどい。
私は最近周りの女の子たちがみんな先生のことを好きなんじゃないかと疑ってしまう。
ただ質問しているだけなのかもしれない。
ただ進路のことについて相談しているだけなのかもしれない。
だけど、私にはみんなが好きなんだと錯覚してしまう。
私は、先生にとって小さなただの教え子。
だけど、私はただの教え子じゃ気が済まない。独占欲が強いのかも。
独占したいって思うのはみんな同じ。
だから、だから、私だけがいい。
人気な先生の周りにはたくさんの生徒が群がっている。
だけど、その中には入りたくない。
特別な生徒でいたいから。
だから、私は返すのを後回しにすることにした。どうせなら2人きりで話したい!
七海と柚希は私が先生のことを好きなことを感づいている。というかもうばれちゃっている。
私はいつも数学の時間だけまじめに授業をきいているし、特に質問するところもないのに、ただ話をするためだけに必死にわからないところを作る。
「就任式の時はめちゃくちゃ言ってたのに、やっぱり好きになっちゃったんだあ。愛梨らしい。」と前、七海にも言われた。
気づいているのは七海と柚希だけじゃないかもしれない。
たぶん山田さんだって感づいてるはず。恋する女の子の勘はするどい。
私は最近周りの女の子たちがみんな先生のことを好きなんじゃないかと疑ってしまう。
ただ質問しているだけなのかもしれない。
ただ進路のことについて相談しているだけなのかもしれない。
だけど、私にはみんなが好きなんだと錯覚してしまう。
私は、先生にとって小さなただの教え子。
だけど、私はただの教え子じゃ気が済まない。独占欲が強いのかも。
独占したいって思うのはみんな同じ。
だから、だから、私だけがいい。