私だけ見てて。お願い。

～補習～

あんなに頑張ったのに！と思いながら私は静まった学校に向かった。補習だから、クラブの人以外は誰もいない。

教室のドアを開けると誰もいなかった。
ちょっと早く着きすぎちゃったのかな・・・？始まる３０分前だし。

そう思っていると、教室に加藤先生が入ってきた。

「おお杉野。もう着いたのか？ってかまさかお前が補習にかかるとはなあ。」笑いながら先生は言った。

「ほんと補習なんてかかるつもりじゃなかったのに～。」と私。

「まあ、いい経験だよ。としか言いようがないな。まあ俺のスペシャル授業が受けれるんだからいいじゃないか！」

「いやいや、ほんと嫌なんですけど。マジ最悪。」
と言いつつ、実は嬉しい。

「まあまだまだお前は伸びる力を持ってる。俺のこと信じて頑張れ。」

「はあ。」

信じて頑張れ？？なんかかっこいい。前は暑苦しいと思ってたのに、今じゃかっこよく思える。しかも教室２人きりだと心に響く。
やっぱり補習来て、よかったかも。