私だけ見てて。お願い。
しょんぼりしながら帰ろうとすると、先生が来た。

「杉野、待て。問題が解けてないのにまだ帰すわけにはいかない。ちょっと残れ。」

「えっ?」

「いいから。」

そういって呼び止められた。

特別教室2にまた行くことになった。正直嬉しいけど、顔に出さないように頑張った。

「杉野、なんかニヤけてるぞ。何かあったのか?」
ばれてしまった。

「いやっ、別に。」

「なんか気持ちわりぃなあ。まあ、じゃあそこに座れ。お前のために教科書のコピーしてるからそこで待ってろ。」

そう言って先生は教室を出た。

お前のためにかあ。。。ちょっと顔がほてる。

じっとしていられない私は特別教室2においてあるものを見ることにした。

< 30 / 116 >

この作品をシェア

pagetop