私だけ見てて。お願い。
~第2章~ 気づく
~1学期末~
いよいよ夏休みに来週から入る。
うちの学校では夏休みに研修旅行がある。
今年の行先は沖縄か北海道だ。
どちらか選択できるというのだ。
私はもちろん加藤先生がいるほうに行きたいと思った。
だけど、引率の先生は生徒の旅行の行先が決まってから決まる。
「加藤先生はどっちなんだろう??」
「先生に聞いてみれば?」と柚希。
「うん。うちらは北海道でも沖縄でもどっちでもいいよ!」と七海。
「でも、先生はいつもたくさんの生徒に囲まれてるからさあ、聞けないんだよねえ。。。」
「じゃあ、愛梨のお得意のやつ、やっちゃえば?」
「そうだよ!」
お得意のやつというのは、ほんとは分かるのに分からないふりをして数学の問題を質問することである。
「でも、最近めっちゃ質問してるから疲れてると思うんだよねえ。」
「大丈夫だって!前3人で質問したときだって、またいつでも来いよって言ってたし!」
「それは、でも社交辞令的なやつかもしれんし。」
「じゃあ、うちがわからんことにすればいいんだって!そしたら、こいつ、しつこいなあ、とはならんでしょ?」
「うちもわからんとこ、作るよ!」
「いいの?」
「いいよっ!愛梨の恋のためなら、何でもするよ!」「うん。うちも♪」
「七海と柚希、ありがとう。」
うちの学校では夏休みに研修旅行がある。
今年の行先は沖縄か北海道だ。
どちらか選択できるというのだ。
私はもちろん加藤先生がいるほうに行きたいと思った。
だけど、引率の先生は生徒の旅行の行先が決まってから決まる。
「加藤先生はどっちなんだろう??」
「先生に聞いてみれば?」と柚希。
「うん。うちらは北海道でも沖縄でもどっちでもいいよ!」と七海。
「でも、先生はいつもたくさんの生徒に囲まれてるからさあ、聞けないんだよねえ。。。」
「じゃあ、愛梨のお得意のやつ、やっちゃえば?」
「そうだよ!」
お得意のやつというのは、ほんとは分かるのに分からないふりをして数学の問題を質問することである。
「でも、最近めっちゃ質問してるから疲れてると思うんだよねえ。」
「大丈夫だって!前3人で質問したときだって、またいつでも来いよって言ってたし!」
「それは、でも社交辞令的なやつかもしれんし。」
「じゃあ、うちがわからんことにすればいいんだって!そしたら、こいつ、しつこいなあ、とはならんでしょ?」
「うちもわからんとこ、作るよ!」
「いいの?」
「いいよっ!愛梨の恋のためなら、何でもするよ!」「うん。うちも♪」
「七海と柚希、ありがとう。」