私だけ見てて。お願い。
「ゆうやん、久しぶり~。」

「ああ、柚希!体育祭、頑張ってたなあ!よかったぞ。」

「ほんと?ゆうやんのおかげだよっ。」

柚希はいつもゆうやんの前だとでれでれしてて、かわいい。

「今日も、うちの親友の愛梨と七海を連れてきちゃった。」

「おおっひさしぶり~。」

「あっひさしぶりです。」「どうも~。ご無沙汰です~。」

私たち3人はゆうやんのシフトが終わる時間までピザを食べながら待った。

「お待たせ~。悪かったなあ。」

「いやいや、全然。そういえばゆうやんに話があるんだけど。」と柚希。

「えっなに?」

「実はさあ、男の子を紹介してほしくて、七海に。誰か知り合い、いない?」

「なんだよ、お前が紹介してほしいのかと思ったじゃねえかよ。ああ、バイトでの知り合いなら結構いるよ。だいたいの人がひとつ上とか二つ上とか。」

「そうなんだあ。同い年の人とかはいないの?」

「あ~、1人いるよっ。すっげーいい奴だよ。連絡取ってみようか?」

「いやあ、やっぱりいいです。」と七海。

「せっかくのいい機会だから、いいんじゃないの?ライン交換から始めれば。」と私が言った。

「そうだよ!チャンスチャンス。」と柚希。
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