私だけ見てて。お願い。
「うっわあ!!ちょーキレイ!!」

「ほんとすごいね!!」

「もう、感動!」

私たちは水槽のなかにいる、今まで見たことのない魚たちを見るたびに感動した。

本当にきれいだった。


加藤先生を見てみると、真剣に水槽の中にいる魚たちを見つめていた。

先生、かわいい。

あまりにも長い時間見つめているので、藤井先生が「もう次のところに行きましょうよ~。」と催促していた。

男の人って、動物園や水族館に行っても全く興味なしって言う人多いけど、

加藤先生みたいに生き物を飽きずに、ずっと見ていられる人って、心がキレイな人だと思う。


館内を全部見終わった後、お土産屋さんに行った。


「これ、可愛くない??」と七海。

それはでっかい、いるかのぬいぐるみだった。


「確かにかわいい!!! でも、ぬいぐるみにしてはちょっと高くない??」と柚希。


「思った。まだほかのとこにも行くんだしさあ、やめとこうよ~。」と私も言った。



「いやでも、なかなか沖縄なんてこれないよ。今買わないと!」

「そっかあ!そうだよね。今買わないと損しちゃった気分になりそうだし。」

「じゃあ、買うか!」

私たちは結局おそろいで、大きないるかのぬいぐるみを買うことにした。






気づくと、館内で2時間過ごしていた。

水族館の玄関前で記念写真。

私たち3人はいるかを抱えて大きくピースした。


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