私だけ見てて。お願い。

「お母さんとお父さんは今、どこに住んでるんですか？」

「兵庫だよ。だから、なかなか実家には帰れないんだ。教師は休日でも意外と休みないからね～。まあ最近はどこで働いていても一緒だと思うけどね。」

「そうなんですかあ。じゃあおみやげは日持ちするものじゃないといけませんね。」

「そうなんだよ～。何がいいと思う？」

「う～ん。そうですねえ。沖縄といえば・・・？日持ちするものって結構思いつかないですね。自分だったら沖縄からおみやげを配達してもらうかなあ。」

「あ～、それいいね。早めに食べといたほうがいいものは、配達してもらって、後から渡しても大丈夫なものは手渡しにしようかなあ。」

「うんうん。いいと思います。手渡しの方がきっと喜ばれますよ。」

「ははは。ありがとう。」

「なんで笑うんですか？」

「なんかぼくが生徒で、杉野が先生みたいだなあと思って。」

「うふふ。言えてますね。じゃあ、私も質問。妹におみやげを買わないといけないんですけど、何がいいと思いますか？」


「う～ん。むずかしい質問だなあ。僕は男兄弟だったからねえ。」

「あはは。そうでしたね。」

「やっぱりご当地のストラップとかかなあ？僕、４歳の姪がいるんだけど、たぶんその子にあげるとしたらご当地のストラップをあげると思うなあ。まあ、少し年齢が違うけどね。」

「アドバイス、ありがとうございます。っというか姪がいたんですねっ！知らなかった～。」