~insanity~三条 水樹の狂喜
依頼内容
「ぁ……お…を」
小声の為、水樹には届かない。
「はい?」
水樹が聞き返すと、優理花は、“バッ”と勢い良く顔を上げて叫ぶ。
「私のっ…私の彼を奪った、谷口 梨花を…痛い目に合わせてっ!」
それを聞いて、水樹は頬を上げる。
「痛い目…とは?」
「彼とその女を別れさせてっ。」
それを聞いて、水樹は問う。
「彼のお名前と、理由をお聞きしても?」
「み…宮城 悠希…。」
そして、しばらく沈黙が続くが、水樹は薄く微笑みながら、優理花を見ている。
「私ね、彼と高校のとき…もうかれこれ5年以上付き合っていたわ…」