ルチア―願いを叶える者


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翌朝、願いが通じたのか、雨が上がり青空が広がっていた。


私達はまた馬を走らせ、ビラーの国境前まで来ていた。


「…おかしいな」

「おかしいって何がおかしいの?シェス」

「国境に誰ひとり警備兵がいない」


そうか、私のいた国とは違って、ここは戦争も頻繁にあるから…









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