ルチア―願いを叶える者
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「リグナまでの船だって!?悪いが他を当たってくれ」
「そこをなんとか…」
「悪いな」
そう言って船乗りは歩いて行ってしまった。
交渉していたアルが私達の所へ帰ってくる。
「…困りましたね…」
そう、私達は6ヶ国目のリグナへ行く為、船と船乗りを探していた。
なんだけど……
船乗り達は口を揃えて「行けない」の一点ばり。
理由さえ教えてくれないのだ。
「早く行かなきゃいけないのに…」
私にはやらなければならない事があるのに…
でも、命の残量が分からない。私には思ってる以上に時間がないかもしれない。
だから……