ルチア―願いを叶える者
ルチアの心
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―北端の氷の国リグナ
「…寒いね…」
「そら、リグナは北端の国だからな」
ロイはそう言って私に上着をかけた。
「ありがとう…」
「…死なれたら困るからな」
死なれたら…
ってまた…
最近どんどん悪いほうに考えちゃうな…
「………ったく、ほら」
黙り込む私にロイはお菓子をくれた。
「お菓子…」
なんか私子供扱いされてる?
「それでも食ってろ。そんで少しは笑え」
「え……?」
それだけ言い残し、ロイはどっかへ行ってしまった。