ルチア―願いを叶える者
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―王座の間
「来たか、ルアーネの王子よ」
王座に座る男が、私達を見て不気味な笑みを浮かべる。
「お前が帝国ガルディアの王か?」
「いかにも、我が帝国ガルディアの王。マナロフ・ガルディア」
シェスの問いに、マナロフ王が答える。
この人が……
帝国ガルディアの王……
お父さんが、お母さんが守ってきた国や世界を滅ぼす者…
でもなんだろう…
初めて会った気がしない。
この人…知ってる…
『お前が帝国ガルディアの王…。その命、とらせてもらうぞ!!!』
「っ!!?」
どこからか、声が聞こえた。私は辺りを見渡す。
すると、透けたシェアの姿と、ルカの姿があった。
『我こそ、この帝国ガルディアの王…マナロフ・ガルディア』
今のガルディア王の姿とは異なるガルディア王が自らをマナロフと言った。
マナロフ…?
なんなの…これ……
目の前で、マナロフ王とシェアが戦っている。
『すまない…シェア…。僕が動けないばかりに…』
ルカは戦いを見守っている。
これは…
何の映像なの…?
私は夢を見てるの?