ルチア―願いを叶える者
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「私に出来る事…ないのかな…」
夜の庭園を歩きながら、一人呟く。
ナルに薦められて、私はある場所へ向かっていた。
庭園の奥の奥。
太陽を失い枯れ果てた花達とは逆に、月夜を歓迎する星の花…
「わぁっ……」
星の花、アスランが咲くこの場所へ…
「綺麗!!!!」
目の前に満開に咲き誇る白く発光した花々。
幻想的……
まるで、ここだけ孤立して存在してるように惹きこまれる。
「これが…星の花……」
光り放つ花達は、一つ一つは小さい花だけど、必死に光ってる。
「星の海にいるみたい…」
少し、歩いてみよう…
ゆっくりと花の間を歩いていく。
なんでだろう……
光のせいかな、温かい気がする。
包まれてるみたい……