ルチア―願いを叶える者
「気に入ったかい?」
「はわわっ!!!」
バッと振り返ると、そこにはふわりと微笑んでいるナルがいる。
「ナ、ナル!!!」
「ふふっ…脅かせてしまったみたいだね」
ナルが私の元へと歩いてくる。
わぁ……
ナルの漆黒の髪がサラサラと風に靡いてる。
ナルもアルやシェスに負けないくらいに綺麗だなぁ…
ナルに見とれていると、目の前まで来たナルが小首を傾げる。
「どうしたの、花音姫?」
「ぐはっ…」
―カアアアッ
か、顔が熱い………