ルチア―願いを叶える者


やっと迷いが晴れた…


ルカに言われた通り、力を使う事は誰かを不幸にするのかもしれない。


だとしても……


たとえ、私の願いが誰かを不幸にしたとしても、命さえあれば…


いつか幸せになれるから…


「未来を繋げたい…。だから私はもう迷わない」


だから叶えよう……


今ここで、太陽の光を待つ沢山の人達の為にも…


ルカ…ごめんなさい…
でも、絶対にあなたも幸せにする。


力を使わないだけが正しいとは限らない。


きっとこの力が悲しみを生まない方法だってあるかもしれないから…


今この瞬間、救える命を救いたい。



「あなたは…やめろと言ってもやめないんでしょうね…」


アル………
ごめん…やめられない…
もう決めたから…


「そうやって、自分から危険に飛び込んで、利用されて……ボロボロになるのはあなただ…」

「それでも、もう…」

「決めたのならそうしたらいい。でも…体調が悪くなったらちゃんと休みなさい」


あ………
私が倒れた事気にしてたんだ…


「…うん、ありがとう…」


私の事を見ていてくれる人…
大丈夫、一人じゃない…











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