ルチア―願いを叶える者
「もう…一人ぼっち…」
気付けば学校が終わってた。私は屋上で空を見上げる。
私を必要としてくれる人はいない。
もう…ルカもいない…
「会いたいよ…ルカ…」
『大丈夫だよ…』
「っ!!!?」
声が聞こえた!!
もしかして…っ……
『踏み出して、さぁ、君を守ってくれる人の元へ』
「ルカーーっ!!!!!!」
私は無我夢中で一歩を踏み出す。
「ひゃっ…」
気付けば屋上から飛び降りていた。
落ちるっ!!!!
そう思った瞬間ー…
『大丈夫…僕がいる…』
また声が聞こえた。
「ルカっ………!!」
涙が溢れた。
気を失う寸前、ルカが私に笑いかけた気がした。