私を見て。

家に帰ると、
普段居ないはずの
お父さんが
帰ってきていた‥。







｢宝おかえり!!今日はみんなでご飯を食べようか!｣



今日は良い事
続きだなぁ♪


私は海老の皮を
剥こうとして、
席を立った‥。





ﾊﾟﾘﾝｯ‥。






｢優が‥、優の顔が‥。｣




倒れる事の
無いような
写真立てが
割れて、優の
顔にだけﾋﾋﾞが
入っていた‥。







｢あら‥、嫌ねぇ。優くんの美形にﾋﾋﾞが入ってるぢゃないの‥；｣




お母さんが
冗談っぽく
言いながら、
写真立てを
拾った‥。





ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ━‥




その瞬間
外で救急車の
ｻｲﾚﾝが大きく鳴った‥。