とある陰陽師の日常風景
新人陰陽師の日常風景1
僕の名前は、秋宮椛(あきみや もみじ)。今をときめく十三歳だ。

そんな僕が、昨日配属されたのが、隊の中でもっとも忙しい五番隊 。
新人陰陽師と言ってもやるのは、雑用がほとんどだけどね。

名門陰陽師家の一つ秋宮家直系に名を連ねる叔父が隊長を勤める五 番隊。
だが、その実態は・・・・。

壁に穴が開き、床にペンが刺さり、未処理の書類が天井まで積み上 がり、別名悪鬼妖怪の根城と言われる程。

そんな仕事場だが、今日もまた力尽きた先輩方が倒れ・・・てます 。
バンッバキ!!

副隊長の冬宮那智(ふゆみや なち)様により、ドアが蹴破られまし た。通算三十五回目です。

「楓!!貴様とっとと五番隊の書類を全部残らず明日までに片付け ろ!!」

仕事場に入るなりそう言った、副隊長。


「へっ?いきなりどーしたの?那智チャン」

可愛くないのに首を傾けキョトンとする隊長。

「那智チャン言うな、ロン毛。明日は花見だ!」

「花見ねぇ‥。楽しそうだし、仕事終わらそうかな」

隊長がそう言った瞬間、副隊長は隊員によく聞こえるように声を張 り上げ、五番隊に一日完全仕事始末戦闘態勢が敷かれた。






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