彼女の傷【密フェチ】 のレビュー一覧
独特のリズムで日記のように綴られる、ある男と女のはじまり。 薄暗く、粗雑で、痛々しい。 官能とはこういうものか、と思わされる。 このサイトでよく目にするセクシーさなど、これに比べれば子どものお遊びみたいだ。 この愛の形が羨ましいかは、別として。
この物語の女性は、妖しさと強さをもった魅力的な女性だ。 彼女の最後のセリフが、この作品を上質なものにしている。 いい作品。
大概、身体の傷というのは時間が経てば消えるものだ。 跡が残るというのは、相当な怪我の程度である。 女にとって、それは隠すべきもの、と…世間一般的には考えられている。 さて、しかし。 こちらの作品を読むと、どうしてだろう。自分の身体にある様々な痕が、愛しく思えてくるから不思議である。 愛の証を残してほしい。 束縛してほしい。 一生、消えない傷によって。 痛みと快感の交差点。 ぞく、っとしました。 これは女性ならではの感点ですね。
愛し合った二人、突然の彼女の告白・・・ 彼女の言葉は重かった。 その言葉の重みは、本気で好きかによって、喜びか恐怖に変わる・・・ 素敵な作品です、是非一読を。
彼女に惹かれたのは、傷があったからなのかも知れない。 いや、傷そのものに惹かれたのかも知れない。 傷跡が二人を出会わせて 傷跡が二人をより深めた 彼は傷跡に嫉妬するのか。 それとも傷跡をより好むのか。 右と左、彼女はどちらを愛するのだろう。 短い作品ながら、読後悶々とその後の二人を想像してしまいました。 狂気じみた愛は、愛の深さに比例するのかもしれない。いや、比例することがあってもいい。 私は、そう思います。 個人的に最も好きな愛の形でした。 願わくば。 二人がこの先も二人の世界の中で、壊れるまで、愛し合ってくれたらいいなと思います。
フェチは受けるものばかりではない フェチはただ感じるものばかりではない フェチが欲しいのなら 作るまで たとえ誰かを 傷つけてでも