I love you.【更新休止、詳しくは感想ノートへ】
「ふーん、そっか」
その人は、少し黙った後、また口を開いた。
「俺、藤野 日向(フジノ ヒナタ)。君は?」
「え…っと、加藤 莉緒菜です。」
日向は、莉緒菜ちゃんかぁ、と呟き微笑んだ。
莉緒菜もつられて微笑み返す。
どうやら、日向は近くに住んでいるようで、途中まで一緒に帰ることになった。
「莉緒菜ちゃん、仕事は何してるの?」
「高校教師。って言っても、まだなりたてなんだけど」
「てことは、24くらい?」
「うん、そうだよ」
頷くと、日向は驚いたように目を開き、「まじ、同い年!」と嬉しそうに微笑んだ。
「日向君は、何してるの?」
「俺は、デザイナーかな。」
「すごい!」
私達は、絶えず会話をしながら歩いた。
そして、日向の家の途中に私のアパートがあるため、送ってもらった。