I love you.【更新休止、詳しくは感想ノートへ】
俺は椅子に座り、家政婦が朝食を持ってくるのを待つ。
ほんの数秒間、俺達の間には重い沈黙があった。
――だが、それを掻き消したのが、家政婦の美樹だった。
「お待たせ致しましたぁっ! 今朝は、直人様の御好きなオムレツですよ!」
「あ……さんきゅ」
「奥様は何かお飲みになりますかー? 取り立ての野菜ジュースなど如何です?」
「えぇ、それを頂くわ」
何故かいつも、こいつの調子に巻き込まれる。