I love you.【更新休止、詳しくは感想ノートへ】
「まだ、姉が忘れられませんか?」
「…あぁ、」
当たり前だ。
「直人様、私は…」
「やめろ。様はつけるなと、いつも言っているだろ」
「…直人、くん。私じゃ、お姉ちゃんの代わりには、なれないのかな…?」
苦し気な表情で、俺を見上げる。
美樹とその姉…美歌と、俺とは幼なじみだった。
美歌と俺は同い年で、美樹は一つ下。
美樹が、俺に気があることは、昔から知っていた。
でも、俺は美歌が好きだった。
美樹は昔から一歩下がるところがあり、俺達が付き合うことになったときは、笑顔で「おめでとう」と言ってくれた。