I love you.【更新休止、詳しくは感想ノートへ】





「……っ」




俺は、美歌が死んだあの日を最後に、二年間一度も泣いていない。




だが、泣きそうになった。

優しいその声が、美歌にそっくりなのもあったが、何より美樹のその優しさが、苦しかった。



「……悪い、もう平気だから。…ありがとう」


上手く笑えているかわからないけど、俺は微笑んで美樹を撫でる。


美樹はそっと微笑み返してくれた。





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