I love you.【更新休止、詳しくは感想ノートへ】
「……っ、」
私は、そっと彼の背中を撫でた。
何を言えば良いのかわからない。
あまりにも衝撃的すぎて。
駄目な大人だな。
「先生は、恋人いるの?」
黙って首を振る。
「黒澤君に比べたら、大したことないのかもしれないけど、凄く好きだった人に、裏切られちゃったんだ。だから、もう、誰も好きになれない気がする……」
「俺も、」
彼は頷いた。
そして微笑んだ。
一番辛いはずの、彼が。
「一緒だな、先生」