I love you.【更新休止、詳しくは感想ノートへ】
必死に名前を叫んだ。
目の前の血肉の塊を、美歌だとは思いたく無かった。
でも、首には昔プレゼントしたネックレスがかかっていた。
これは紛れもなく、俺の愛している人だった。
トラックは電柱に激突して運転席が大きく凹んでいる。
大丈夫、大丈夫
血の海の中、俺は必死に言い聞かせた。
だが、やはり頭の奥底では「もう駄目かもしれない」と分かっていたのだろう。
涙が勝手に溢れてくる。