【短】匂いの記憶 -Another Story-


彼女と初めて会ったのは、大学のサークル。



隣に座った彼女から香る爽やかだけどちょっと甘い匂い。







女の子の香水はあまり好きじゃない。




鼻にツンとくるような甘い匂い。







でも彼女の匂いはそうじゃなかった。








メンズもの?



ってことは男がいるのか?





余計なことばっかり考えて、なかなか彼女に近付けない。









「ねーねー、あたしおんなじ香水使ってみたんだよー」




なんて女友達が言ってきたけど。






この匂いは俺だけで十分なんだ。




俺は彼女のあの匂いが好きなんだ。








< 2 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop