珈琲の香り
蒼くんと二人で校内を歩くと、やっぱり突き刺さる視線が痛い。
『別れたのに』
『フられたくせに』
『何でまだ一緒に歩いてるの』
そんな視線が突き刺さる。
やっぱり……王子様なんだよね。
「蒼くん……先に行って……」
「何で?気にすることないだろ?
フったのは僕なんだし、教室一緒なんだし。
それに……」
「それに?」
「僕が一緒にいたい。」
…………その言葉、涼さんから聞きたいよ………
そんなこと、一切言ってくれなくて。
会うのはいつもお店の中で。
夏休みが終わってからは、二人っきりになることもできなくて……
「ねえ、蒼くん…
涼さんは、私のこと好きなのかな?」
「僕にそれ聞く?
でも、何でそんなこと思うの?」
「だって…………………………お店以外で会ってくれないんだもん………」
「ブっ!アハハハハ〜。
その言葉だけ聞いてると、ホストとお客みたいだよ!
店外デートが出来ません!って!!」
「笑い事じゃないの〜!
真剣なんだから!
好きだって言ってくれるわけでもないし、お店以外で会えないし。
二人っきりになることもないんだから………」
『別れたのに』
『フられたくせに』
『何でまだ一緒に歩いてるの』
そんな視線が突き刺さる。
やっぱり……王子様なんだよね。
「蒼くん……先に行って……」
「何で?気にすることないだろ?
フったのは僕なんだし、教室一緒なんだし。
それに……」
「それに?」
「僕が一緒にいたい。」
…………その言葉、涼さんから聞きたいよ………
そんなこと、一切言ってくれなくて。
会うのはいつもお店の中で。
夏休みが終わってからは、二人っきりになることもできなくて……
「ねえ、蒼くん…
涼さんは、私のこと好きなのかな?」
「僕にそれ聞く?
でも、何でそんなこと思うの?」
「だって…………………………お店以外で会ってくれないんだもん………」
「ブっ!アハハハハ〜。
その言葉だけ聞いてると、ホストとお客みたいだよ!
店外デートが出来ません!って!!」
「笑い事じゃないの〜!
真剣なんだから!
好きだって言ってくれるわけでもないし、お店以外で会えないし。
二人っきりになることもないんだから………」