珈琲の香り
思わず桜の顔を見たけど、やっぱり桜も驚いていて…
目が落ちちゃいそうなほど見開いてた。
「何でわかたんですか?」
「…似てるから…かな?」
…似てる…?
私と桜が…?
「ウソー!!似てないですよ!」
「俺から見れば、似てる…」
それだけ言うと、カウンターに戻って行った。
しかし…似てるなんて言われたの、初めてだ。
両親でさえ「双子なのにね~」なんて言ってるくらい、本当に似ていない。
それなのにマスターは似てるって…
「…いっちゃん。初めてだね。似てるって言われたの」
「そうだね。お父さんたちだって似てないって言ってたのに…」
「でも、ちょっと嬉しいな。いっちゃんに似てるって言われて……」
桜は本当に嬉しそうに笑ってる。
…確かに、嬉しい…かも。
一緒に生まれて、同じ遺伝子を持ってるはずなのに全く違う私たち。
外見も、好きなものも、すべてが正反対。
言わなければ双子だってわからない。
双子なのに、双子じゃない。
それが当たり前だと思ってた。
「ねえ、桜…」
「わかるよ~。いっちゃんの言いたいことくらい。だって、双子、でしょ?」
そんな嬉しそうな顔して、本当にわかってるのかな?
“私と似ていて…いいの?”
そう聞こうと思ってたのに…
目が落ちちゃいそうなほど見開いてた。
「何でわかたんですか?」
「…似てるから…かな?」
…似てる…?
私と桜が…?
「ウソー!!似てないですよ!」
「俺から見れば、似てる…」
それだけ言うと、カウンターに戻って行った。
しかし…似てるなんて言われたの、初めてだ。
両親でさえ「双子なのにね~」なんて言ってるくらい、本当に似ていない。
それなのにマスターは似てるって…
「…いっちゃん。初めてだね。似てるって言われたの」
「そうだね。お父さんたちだって似てないって言ってたのに…」
「でも、ちょっと嬉しいな。いっちゃんに似てるって言われて……」
桜は本当に嬉しそうに笑ってる。
…確かに、嬉しい…かも。
一緒に生まれて、同じ遺伝子を持ってるはずなのに全く違う私たち。
外見も、好きなものも、すべてが正反対。
言わなければ双子だってわからない。
双子なのに、双子じゃない。
それが当たり前だと思ってた。
「ねえ、桜…」
「わかるよ~。いっちゃんの言いたいことくらい。だって、双子、でしょ?」
そんな嬉しそうな顔して、本当にわかってるのかな?
“私と似ていて…いいの?”
そう聞こうと思ってたのに…