珈琲の香り
「…まぁ、いるなら仕事していけ。」
「あ!じゃあ、美味しいコーヒーの淹れ方、教えてください!うちで淹れると、涼さんのみたいに美味しくないの!」
「…みっちりしごいてやる」
………うぅ……お願いしなきゃよかったかも。
涼さん、目が怖い。
しかも、意地悪そうな笑顔まで浮かべてる。
「涼さん、楽しそう……」
「楽しいぞ。お前、鍛えがいがありそうだから」
「…………」
やっぱりお願いするんじゃなかった……
涼風でバイトを初めて2ヶ月。
こんなに楽しそうな涼さんは、初めて見た。
いつも無愛想で、笑うなんてことが滅多になくて、無口で。
そんな涼さんが鼻唄歌いながら、サラダの準備してる。
大きくて、武骨で、器用には見えない手が、次々に野菜を刻んでいく。
トントントンッて、心地よいリズムが、店内に響く。
「ふぁ~……」
……………眠くなりそう。
「……………でかい口」
「―――――!」
見られてたー!
野菜切ってるから見てないと思ってたのにー!
「…涼さんって、頭のてっぺんにも目があるの?」
「……バカだ」
むぅ~……反論できない。
「あ!じゃあ、美味しいコーヒーの淹れ方、教えてください!うちで淹れると、涼さんのみたいに美味しくないの!」
「…みっちりしごいてやる」
………うぅ……お願いしなきゃよかったかも。
涼さん、目が怖い。
しかも、意地悪そうな笑顔まで浮かべてる。
「涼さん、楽しそう……」
「楽しいぞ。お前、鍛えがいがありそうだから」
「…………」
やっぱりお願いするんじゃなかった……
涼風でバイトを初めて2ヶ月。
こんなに楽しそうな涼さんは、初めて見た。
いつも無愛想で、笑うなんてことが滅多になくて、無口で。
そんな涼さんが鼻唄歌いながら、サラダの準備してる。
大きくて、武骨で、器用には見えない手が、次々に野菜を刻んでいく。
トントントンッて、心地よいリズムが、店内に響く。
「ふぁ~……」
……………眠くなりそう。
「……………でかい口」
「―――――!」
見られてたー!
野菜切ってるから見てないと思ってたのにー!
「…涼さんって、頭のてっぺんにも目があるの?」
「……バカだ」
むぅ~……反論できない。