LAST GAME
「 意味わかんないよ!!家に帰してよ!!なんなの?!こんなゲーム!! 」
狂ったように泣き叫び発狂する“元”クラスメイト。
「 私たち…、友達だよね…? 」
命乞いをし必死で助かろうと媚を売る友達。
いいえ、正確には、“友達”ではなく“友達だった”
全てが、過去形へと変わっていく
大好き、が、大好きだったへ
愛してる、が、愛してたへ
友達までもが、友達だったへと……
今まで積み上げたもの全てが大きな音を立てて崩れていく。
生き抜くためにだまし合い堕し抜く…。
勝算のない駆け引きを繰り返す。
全ては、この狂った世界を終わらせるがために。
全ては、大切な人を護るべくこの世界を生き抜くために。
「 あたし…、まだ死にたくないの…。
だから…、あんたが…
死んで…? 」
響き渡る銃声。鼻をつく生臭い異臭。
視界が濁り、崩れ落ちていく。
「 あんたが馬鹿なのが悪いのよ!!
簡単に人を信用したりするから!! 」
ねえ、人を信じることが出来ないのは
どれほど悲しいことか、あなたには分りますか……?
もう此処までくると、何処までが事実で、
何処までが偽りか見抜くのは難しい。
誰を信じ、誰を疑えばいいのか…
誰も信じる必要はない。
信じられるのは己だけ。
己だけを信じ生き抜けばいいのだ。
「 殺して―…、いっその事…貴方の手で、一思いに…、貫いて…? 」
忘れられない友人達の死に顔・泣き顔・笑い顔…
全てが走馬灯のように脳内を駆け巡る。
哀しい。という感覚より先に悔しい・怒りの感覚を覚える。