LAST GAME





こんな狂った世界で一つだけ
只一つだけわかっていることは
唯一つだけ理解できていることは








私 は 死 ん だ ら い け な い 
と い う こ と だ 。







「 御前だって!!死にたいわけじゃねぇんだろう!?
死は恐いだろう!?」






いいえ、恐くはありません。
私は死を当の昔に覚悟しているのだ。
常に、死と隣りあわせで生きた私が死を恐れるわけがない。







此の世にすがり付いてでも







“生きたい”






という執着心もない。
私を殺したければ殺してください。
別にうらんだり憎んだりしません。








この世界で、延々と生けるなど私には
とてもじゃないけど耐えることはできません。








―其れでも…








「 貴方だけは…、最後まで生き抜いてね…? 」











貴方が私にそれを望むから。
私は最後まで生きるのだ。






どんな残酷な運命が待ち受けていようと、
どんな残酷な結末が待ちうけていようと、
必死で走り抜いてみせる。
必死で戦い抜いてみせる。









どんなに望んでも
貴方はこの世にいない。
貴方が消えた世界は只無秩序に組み立てられて。







もう。此の世に貴方ほど信じられるものはない。
だから、迷いも、もうないのだ。








私の邪魔をするものは全てを排除するだけ。











全てはあなたのためだけに―





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