ウィークポイント
カウンターバーにて…
高級ホテルのカウンターバー

彼と些細なことでけんかになった

頬をふくらましながら怒る私

その頬を笑ってつつきながら、彼が言った

「そんなに怒るなよ、可愛い顔が台無しだぞ」

「相変わらず、口がお上手ね」

「それは、おまえだろ、上も…下も…ね!」

「なんて人、いやらしい!」

「まあまあ、そう、めくじら立てないで
 今夜スイート予約してあるから
 そこでゆっくり飲みなおそうぜ」

言いながら、馴れ馴れしく私の肩に手を置く彼

肩からうなじへと、ゆっくりなでる彼の手

さりげなくエスコートされて、席を立つ私

彼の左手が私の肩から背中、腰へと滑り落ちていく

右手がうなじから、アップヘアにしている頭を押さえ

触れるか触れないかのキスをする


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