先輩、好きです
「祐希ってほんと天然だよねー!」
ケラケラと笑う2人に挟まれて赤面していると、じゃなくてーと話を戻す。
「それ、たぶん湊だよ」
「みなと…?」
「久遠湊(クドオ ミナト)。裏庭で寝てるなんて、あいつしか考えられないし」
頭に芝生ついてるのよく見るよ、と苦笑しながら付け加えた。
「知り合いですか?」
「うん。オトモダチ」
「ほんとですか!やったねっ祐希!」
梨香ちゃんが私の頭をかきまわしてにんまりと笑う。